経営理念・方針について

3. 中古マンションを中心に、不動産価格の下落が起りましたが、この事に対し、当社は、どうのような措置をとれば良いのか、又、この事をプラスに解釈すれば、どのような事が考えられるでしょうか?

先ず、お答えをする前に、中古マンションは、平成2年1月頃より又、土地につきましては、関西圏では、地域にもよりますが、平成2年4月~9月頃より急激に下落し、現在に至っております。この件については、よくご存知の事と思います。

平成2年3月から4月にかけて、それ迄は、用地購入は、積極的(特に平成元年12月迄)に、行っておりましたが、私自身、関西圏において、種々の事を考えますと、土地が下がると判断し、営業責任者、用地責任者の方に2~3割ダウンすると思いますので、相場で購入したり、又、1割や1割5分安くしても購入してはならない事。又、幸いにして(一棟売り・分譲マンション・戸建と所有物件年数は違いますが・・・・・・)数年分、販売物件はありましたので、販売時期から逆算して、当用買いをするよう指示致しました。

この事は、結果として高値買いの土地が少なかったという事で、非常に良かったと思っております。この土地の件は、その後に起った保有税等の税制問題・不動産業に対する総量規制・高金利等により、更なる土地価格の下落につながった訳です。御質問にあります「当社はどのような措置をとれば・・・・・・」の件につきましては、一言でいってしまえば、「当たり前のことを当たり前に実行する」という事です。

具体的な面に入っていきますと、余りにも多くの事をいわねばなりませんので、ここでは省略させて頂きますが例えば、営業であれば、色々とやらねばならぬ事が出てくるだろうと思います。簡単にいえば、例えば、平成元年であれば戸建を売るのは、どのような営業社員であろうとも契約できた(勿論、契約本数の差はありますが・・・・・・)が、現在はプロの営業社員でないと成績は上げられないという事です。今、一例を上げましたが、フォローの風が吹いている時は、アマチュア社員でも何とかやってゆけるが、アゲンストの時ほど、プロの社員でないと通用しないという事です。

しかし、誤解があってはいけませんので考え方を変えると、現在は(苦労は買ってでもせよという言葉がありますが・・・・・・)幸いにして苦労は買わなくとも、向こうからどんどんやってくるので、それを一つ一つ乗り越える事によって当人も、又、会社も強くなっていく訳です。もし、それに対して避けているようでは、その方の将来は全く暗いものになります。(当然、負け犬に自分からなっている訳ですから・・・・・・)それ故、そういう事がプラスであろうかと思います。景気や、不動産業界、どの業界にも波があって当然の事ですから・・・・・・

そういう面において個人・部門・会社にとって鍛えられる(=力をつける)チャンスであると思います。是非、頑張って力をつけて頂きたいと思います。