トップインタビュー

ごあいさつ
フジ住宅株式会社
代表取締役社長 宮脇宣綱

2024年3月期の業績と2025年3月期以降の業績の見通しについてお聞かせください。

2024年3月期は、連結売上高は120,388百万円、連結営業利益7,264百万円、連結経常利益6,643百万円、連結当期純利益4,559百万円となり、各段階利益ともに過去最高益を計上することが出来ました。分譲住宅セグメントは減収増益となりました。物件価格の上昇が売れ行きに影響を及ぼしたことは否めませんが、販売戸数よりも、戸当たり利益を優先した販売戦略、広告宣伝費の縮減に取り組んだことで、売上高は前期比微減となったものの、大幅な増益となりました。一方住宅流通セグメントにおいては、仕入れ激化により在庫が減少する中、売上高確保のため価格調整を余儀なくされたことで、売上高は前期比微減となったものの、大幅な減益となりました。また、土地有効活用セグメントは、強い需要に支えられ、賃貸アパート、サービス付き高齢者向け住宅の建築請負、一棟売り賃貸アパートの販売とも大幅な増収となり、棟当たりの収益性も改善したことから、大幅増益となりました。 土地有効活用セグメントにリンクする賃貸管理セグメントは管理戸数の増加、高い入居率の維持により、想定通り増収増益となりました。2025年3月期は、連結当期純利益に関しまして、2023年2月に実施致しました給与ベースアップによる賃上げ促進税制の税額控除額が減少することで、連結当期純利益は減益となる見通しですが、連結売上高123,000百万円、連結営業利益7,400百万円、連結経常利益6,700百万円、連結当期純利益4,500百万円と連結当期純利益以外、増収増益、過去最高売上高、最高利益を計上する計画としております。

フジ住宅の新築戸建住宅は地震に対して最高等級とのことですが、能登半島地震と同等のクラスの地震に対しても大きな被害はないのでしょうか。

弊社の新築戸建住宅は耐震等級3を取得しております。耐震等級は1から3まであり、耐震等級1は「建築基準法に定められている地震に対する倒壊防止基準で、震度6強~7の地震に対して倒壊・崩壊しないこと」とされています。これに対して3は、「等級1の1.5倍の地震に対して倒壊・崩壊しないこと。防災拠点や放射能物質貯蔵施設と同程度の最も高い耐震性」とされております。更に、弊社では、高精度地盤調査を実施、その結果に応じて適切な地盤改良や補強を実施しており、基礎についても部屋の面積や加重負荷に応じてバランスよく鉄筋を配した独自のベタ基礎工法を採用、建物にも地震の揺れを軽減する制震システムを採用するなど、耐震基準を超える強度、耐久性を追求しています。ただし、地震の状況や建物の具体的な状態によっては、耐震等級3の建物でも全損する可能性もありますので、その点ご理解下さいますようお願い致します。