富士山みたいに愛されたい。

先生の人を想う温かい気持ち。それが私を立ち直らせてくれました。あるとき母が 「なぜそんなにうちの息子を気にかけてくれるのですか」 と尋ねたところ、「自分の若い頃を見ているようで放っておけないのです」 と答えられたそうです。後年、母が目に涙を浮かべながら語ってくれました。

じつは富士山は、松尾先生に高校1年生の夏休みに連れて行ってもらった山です。そのとき見た美しさは、先生の大きな優しさのおかげで、何倍にも強い印象として私の心に残りました。